あお
一般社団法人栄養医学療養ケア研究所 代表理事/管理栄養士
保育園・医療福祉の給食現場を経て、管理栄養士として老健・生活習慣病外来に従事。エビデンスに基づく栄養ケアを普及し、サロン200名・セミナー50回/3,000名超。誰もが楽しく長生きする栄養改善を使命とする。

「やりたい仕事が見つからない」「やりたいことがわからない」と感じたことはありませんか。転職や独立、学び直しを考えるとき、多くの人が最初につまずくのがこの悩みです。
実は、やりたいことは頭の中で考えているだけではなかなか見えてきません。この記事では、やりたいことが見つからない理由と、具体的な見つけ方のステップを紹介したうえで、その手段として民間資格の勉強が役立つ理由、そして栄養の資格という選択肢についてお伝えします。
やりたいことが見つからない背景には、主に3つの原因があります。1つ目は、経験の幅が狭く「知らないことは選べない」状態になっていること。2つ目は、周囲の期待や「安定」「収入」などの条件を優先しすぎて、自分の本音を後回しにしていること。3つ目は、忙しい毎日の中で、自分自身とじっくり向き合う時間を取れていないことです。
特に3つ目は見落とされがちです。日々の仕事や家事に追われていると、「やりたいこと」について考える時間そのものが後回しになり、気づけば何年も同じ疑問を抱えたままになっているというケースも少なくありません。まずは自分の状態がどの原因に近いかを整理してみることが、次の一歩につながります。
「これだ」と確信できる天職を最初から探そうとすると、かえって動けなくなってしまいます。やりたいことは、一度に見つかるものではなく、興味のある分野に少しずつ触れていく中で輪郭がはっきりしていくものだと考えると、気持ちが楽になります。
「今の自分に興味があること」を小さく積み重ねていく姿勢のほうが、結果として遠回りに見えて近道になることが多いものです。焦らず、まずは視野を広げるところから始めてみましょう。

まずは「好きなこと」「得意なこと」に加えて、「モヤモヤすること・違和感を覚えること」も書き出してみましょう。違和感の裏には、自分が大切にしたい価値観が隠れていることが多く、やりたいことのヒントになります。
興味のある分野があれば、いきなり転職や起業を考えるのではなく、セミナーへの参加や体験講座、副業など「小さく試せる方法」から始めてみることをおすすめします。実際に触れてみることで、自分に合うかどうかが具体的にわかります。
小さく試した中で「もっと知りたい」と感じた分野があれば、体系的に学べる講座や資格の勉強に進むと、自分の理解が深まると同時に、その分野が本当に自分に合っているかどうかも見えてきます。
学びながら方向性を絞り込むプロセスでは、途中で興味の対象が変わっても問題ありません。むしろ、学ぶ前には気づかなかった関心事に出会えたということであり、やりたいこと探しが着実に進んでいる証拠だと捉えましょう。
民間資格の勉強は、興味のある分野を体系的かつ短期間で学べる点が大きな魅力です。独学では断片的になりがちな知識も、カリキュラムに沿って学ぶことで全体像がつかみやすくなり、「自分がどの部分に一番関心があるか」に気づきやすくなります。
資格取得という明確なゴールがあることで、学びを最後までやり切りやすくなるのもメリットです。「資格を取った」という達成体験は自信につながり、次の一歩を踏み出す後押しにもなります。
また、資格勉強は「向いているかどうか」を低いリスクで確かめる手段にもなります。いきなり転職や起業をするのではなく、まずは学びを通じてその分野に触れてみることで、時間や費用の負担を抑えながら自分の適性を見極めることができます。

やりたいことは行動をしないと見つかりません。
私はやりたいことを見つけるために、やりたくないことを知ることも大切だと思っています。
だから、行動が足りていない時こそやりたいことが見つかりません。
世の中の全ての仕事を経験しても、やりたいことがなかった時が『やりたいことがない』と見切れるタイミング。
私自身も、最初から「これが天職だ」と思って今の仕事を選んだわけではありません。
ルーティン作業は苦手だなと思って、それ以外の仕事をしてみる。
人の悩みを解決したり、生産性が上がる効率動線を考えるのが楽しいな、など、目の前の学びに一つずつ取り組む中で、少しずつ「これは自分に合っている」という感覚が積み重なっていきました。
大切なのは、やりたいことを一度に見つけようとしないこと。
そして、学んだ知識を誰かのために使ってみることです。
知識をアウトプットしたときの相手の反応から、自分が本当にやりたかったことが見えてくることも多いと感じています。
数ある民間資格の中でも、栄養に関する資格は「やりたいこと探し」の入り口として特におすすめです。食事は毎日のことであり、誰にとっても身近なテーマだからこそ、学んだ知識をすぐに実生活で試すことができます。
学んだその日から自分や周囲の食生活に活かせるため、「学びが役立っている」という手応えを早い段階で得やすいのも特徴です。この手応えの積み重ねが、そのままやりたいこと探しのモチベーションにつながります。
栄養の資格は、専門職を目指す人だけのものではありません。自分や家族の健康を根本から見直したいという方にとっても、学ぶ意義の大きい分野です。医療資格や栄養に関する資格を持っていない方でも、基礎から無理なく学べる講座が増えています。
「いつか仕事にできたら」という漠然とした思いがある方も、まずは自分や家族の食生活を見直す目的で学び始めることができます。実生活で成果を実感しやすいぶん、学びを継続するモチベーションも保ちやすいのが栄養分野の特徴です。
やりたいことは、考えているだけでは見つかりません。興味のある分野に小さく触れ、体系的に学んでみることで、少しずつ自分の関心や適性が見えてきます。民間資格の勉強は、そのための実践的な手段のひとつです。
「やりたいことが見つからない」という方は、まず身近な栄養というテーマから学びを始めてみるのも一つの選択肢です。
栄養や食育をはじめとする栄養医学の知識を体系的に学び、日々の暮らしや仕事に活かしたい方には、以下の講座がおすすめです。
栄養医学ケア指導師は、個人や悩みに寄り添い、適切に栄養サポートができる「栄養コンサルタント」です。ご家庭やサロンでの栄養サポートに特化し、クライアントに寄り添った栄養アドバイスの実践力を養います。
栄養医学療養専門師は、医療従事者に特化した「現場で使える栄養医学」を学ぶ資格講座です。現場で即実践できる栄養医学を体系的に学べるため、職場で一番栄養に詳しい人材へと成長できます。
「やりたいこと」の手がかりとして、まずは栄養の学びから触れてみませんか。